普段はあまり意識しない自転車のクイックリリースレバーですが、実は安全性や走行性能にも大きく関わる重要パーツです。
今回は、愛車の後輪トラブルをきっかけに「SHIMANO クイックリリース一式 163mm WH-6800」を購入したのでレビューしていきます。
- クイックリリースレバーとは
- 交換の手順
- 実際に交換してみた感想
- メリット、デメリット
パーツ選びに迷っている方や、交換作業に不安がある方の参考になれば幸いです。
クイックリリースレバーとは?
クイックリリースレバーは、ホイールの着脱を工具なしで簡単に行える便利なパーツです。
ハブの中心を貫通するシャフトと、レバー、ナット、そして両端のバネで構成されています。
レバーを倒すことで、しっかりとホイールをフレームに固定できます。
クイックリリースレバーは、以下のようなパーツで構成されています。
- シャフト(軸):ハブの中心を貫通する金属棒
- レバー:締め付け・緩めを行うための持ち手
- ナット:反対側から締め付けるための部品
- バネ:ホイールの中心にシャフトを位置決めするためのもの(左右2本)
レバーを起こしてナットを緩めることで、ホイールを簡単にフレームから外すことができます。
逆に、ホイールをセットした後にレバーを倒すことで、しっかりと固定されます。
購入理由
今回クイックリリースレバーを購入した理由は、後輪がフレームに当たるようになったからです。
左側(ギアのない側)にタイヤが擦れていました。
最初は左右の締め付け具合が悪いのかと思い、何度も調整しましたが、どうしても当たってしまいます。
原因が分からず戸惑っていましたが、調べてみると「クイックリリースレバーの軸が曲がるとフレームに当たる」という情報を発見。

確認してみると、まさにその状態。
パッと見た感じではわかりにくいですが、フレームに当たる以外にも、引き抜くときにつっかかるなという印象もありました。
まあ7年くらい乗ってましたし、一度車に轢かれたこともあったので、そりゃガタも来るよなといった感じ。
チューブ、タイヤ、ホイールの交換はしたことがありましたが、クイックリリースレバーを交換するのは今回が初めてです。
開封
今回購入したものはこちら。

シマノ クイックリリース一式 163mm 6-13/32インチ リア用 WH-6800-R 自転車 Y49398010



ブランド | SHIMANO |
型番 | WH-6800 |
幅 | 163mm |
形 | 密閉カム |
金額 | 1,700円 |
シンプルなデザインで、どんな自転車にも合わせやすそうです。
クイックリリースには「密閉カム」と「開放カム」の2種類があり、今回は密閉カムを選びました。
以前使っていたものが開放カムですね。

密閉カムはカム部分が密閉されているため、汚れに強く耐久性が高いのが特徴。
一方、開放カムは構造がシンプルで軽量・低コストですが、汚れやすくメンテナンスが必要です。

購入前はもっと高いものだと思ってたので、密閉カムでもお財布に優しい
適合・注意点
購入する際は以下の点に注意が必要です。
ハブ幅や軸の長さが自分の自転車に合っているか確認する
特に、フロントとリアで長さが違うので注意しましょう。
バネの向きは「細い方が内側」になるようにセット
逆に取り付けるとホイールのセンターが出にくくなります。
交換作業の手順
1. 交換前の準備
まずは作業場所を確保し、自転車を安定した状態にします。
必要にであれば作業用のスタンドやウエス、軍手などを用意しましょう。
用意したもの
- 新しいクイックリリースレバー(WH-6800)
- 5-56(シャフト部分の潤滑用)
2. 旧レバーの取り外し
- レバーを起こしてナットを反時計回りに回し、緩めます。
- ホイールをフレームから外します。
- シャフトを抜き、バネやナットもすべて取り外します。
3. 新しいWH-6800レバーの取り付け
- 新しいシャフトにバネをセットします。
バネの細い方がハブの内側(中心側)になるように注意してください。 - シャフトをホイールの穴に通します。
- 反対側にバネとナットを取り付けます。
- ホイールをフレームにセットし、締め付けを調整します。
- レバーを少し倒すと重くなり、さらに倒すとしっかり固定されるのが理想です。
- レバーの向きはフレームに沿うようにしつつ、少しずらすことでメンテナンスがしやすくなります。

こう見ると難しそうですが、要はホイール外して交換して戻してるだけです
4. チェックポイント
- レバーの締め付けが弱いと走行中にホイールが外れる危険があります。
- うまく締めないとタイヤが回らないので注意が必要です。
- 取り付け後は、ホイールにガタつきがないか必ず確認しましょう。
交換後の感想
実際に新しいWH-6800のクイックリリースレバーを使ってみて、まず感じたのはレバーを開け締めしやすいこと。
以前の開放カムに比べ、密閉カムはレバーが掴みやすくなった印象です。
デザインもシンプルで、どんな自転車にも合うと思います。
実際に走行してみると、明らかに違う。
フレームが当たる前と比べても、滑らかさが違っていてかなり走りやすくなっています。
おそらく徐々に曲がってたんでしょうね。
そのせいか、前輪側も少し曲がってるのかもと感じてしまいます。
前輪側は事故にあったときに交換しているので、このまま様子見です。
メリット・デメリット
メリット
- 着脱しやすく、メンテナンス性が向上
- デザインがシンプルで、どんな自転車にもマッチする
デメリット
- グリスがついてない
グリスがついてないため、別途用意するのが手間だなと感じました。
さいごに
今回はSHIMANO クイックリリース一式 163mm WH-6800をレビューしました。

シマノ クイックリリース一式 163mm 6-13/32インチ リア用 WH-6800-R 自転車 Y49398010
- クイックリリースレバーとは?
ハブの中心を貫通するシャフトと、レバー、ナット、両端のバネで構成されている
ホイールの着脱を工具なしで簡単に行える便利なパーツ - 適合・注意点
ハブ幅や軸の長さが自分の自転車に合っているか確認する
バネの向きは「細い方が内側」になるようにセット - メリット
- 着脱しやすく、メンテナンス性が向上
- デザインがシンプルで、どんな自転車にもマッチする
- デメリット
- グリスがついてない
クイックリリースレバーの交換は、初心者でも比較的簡単にできるメンテナンスですが、安全性や走行性能に大きく影響する重要なパーツです。
長く使っていると、僕みたいにシャフトが曲がってきたり、固定力が落ちたりするので、定期的なチェックと交換をおすすめします。
同じ用に悩まれてる方の参考になれば嬉しいです。

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