正しく部屋干ししたのに、なんだかイヤな臭いが…。
除湿機や乾燥機も使ったのに…。
せっかく洗濯したのに、この臭いでは着たくなりませんよね。
洗濯機で洗濯する場合、多くの方はこんな感じの流れで洗濯しているのではないでしょうか。
- 洗濯槽に入る分の衣類を入れる
- 洗剤を入れる
- 自動モードで洗濯スタート
実はこの方法、汚れがしっかり落ちなかったり、部屋干ししたときのニオイの原因になったりします。
この記事では、そんな部屋干し臭の悩みを解消する洗濯方法をご紹介します。
- 水量の調整
- 洗剤の使い方
- 洗濯機の設定
など、ちょっとした工夫で驚くほど臭いがなくなります。
今日からこの方法を実践して、洗濯物で気分も上がる毎日を過ごしましょう!
洗濯の流れ

洗濯機は一般的に「洗い」「すすぎ」「脱水」の順で洗濯を行いますが、実際にはより細かい工程があります
- 洗い
- 脱水
- すすぎ
- 脱水
- すすぎ
- 脱水
各段階の役割
実は、「洗い」の段階で衣類が完全にきれいになるわけではありません。
「洗い」の段階では、繊維から汚れを浮かせます。
この時点で汚れは完全に離れているわけではありません。
「脱水」で、浮いた汚れが繊維から離れます。
そして、「すすぎ」の段階で汚れが水と共に洗い流されます。
この一連の工程を繰り返すことで、衣類はきれいに洗濯されていきます。
では、具体的に何をすれば良いのでしょうか。
ポイントは「水量」と「洗剤」です。
洗濯には多めの水量を使う

多くの洗濯機は節水で洗濯するよう設計されています。
全自動モードで洗濯をすると、水量が少なく設定されている場合があります。
では、水量が少ないと、どのような問題があるのでしょうか。
「洗い」と「すすぎ」に分けて解説します。
洗いの段階
洗いの段階で水量が少ないと、以下のような問題が発生します。
- 汚れが繊維からしっかりと浮き上がらない
- 次の工程である脱水やすすぎで、汚れが落ちない
- 衣類にシワがつきやすくなる
これらの問題により、洗濯の効果が大幅に低下してしまいます。
すすぎの段階
洗濯において、すすぎの工程は非常に重要です。
すすぎ時の水量が少ないと、以下のような問題が発生します。
- 浮き上がった汚れが繊維に再付着してしまう
- 上記が原因で、以下のような問題が発生する可能性がある
- 部屋干し臭
- 衣類の黄ばみ、黒ずみ
- 肌荒れ
適切な水量でのすすぎは、これらの問題を防ぎ、衣類を清潔に保つために不可欠です。
すすぎの工程が重要だからといって、回数を増やす必要はありません。
ほとんどの洗濯機では、すすぎが2回に設定されています。
洗剤のパッケージに「すすぎ1回で十分」と記載されていても、2回のすすぎがベストです。
これにより、洗剤残りや汚れの再付着を防ぎ、より清潔な仕上がりになります。
適切な水量

洗濯槽に衣類と水を入れ、軽く押さえたときにこぶし1個分(約10cm)の余裕ができるのが目安になります。
「手首あたりまで水が来る」と覚えておけばわかりやすいでしょう。
手首まで水が来ない場合は、水量に対して衣類が多すぎる状態です。
この場合、洗濯物を減らすか、水量を増やす必要があります。
ドラム式洗濯機のすすぎ
ドラム式洗濯機は、一般的にすすぎ時の水量が少ない傾向にあります。
より効果的なすすぎを行うために、設定を「注水」モードにすると良いです。
注水モードでは、新しい水を注ぎ入れながらすすぎを行います。
結果的に一般的なモードよりも水量が多くなるため、すすぎの効果が向上します。
このように適切な水量を確保することで、洗濯の効果を最大限に引き出すことができます。
時短コースは使わない
時短コースは、水量をさらに抑えているため、おすすめできません。
節水は大事ですが、洗濯機の目的は衣類から汚れを落とすことです。
十分に洗濯ができていないと、部屋干し臭や黄ばみ、肌荒れにも繋がってきます。
これらの問題を避けるためにも、適切な洗濯をすることが大切です。
表記されている洗剤量を守る

洗剤の量は、パッケージに表記されている量を守りましょう。
汚れがひどい場合でも、洗剤の量を増やす必要はありません。
むしろ、表示量以上に入れると、逆効果になる可能性があります。
- 泡立ちすぎによる問題
- 過剰な泡が汚れを保護してしまい、繊維から離れにくくなります。
- 濃度が高すぎることによる問題
- すすぎが不十分になりやすく、洗剤が繊維に残る恐れがあります。
洗剤が残ってしまうと、以下のような問題を引き起こす可能性もあります。
- 部屋干し臭の原因となる菌の増殖
- 衣類の黄ばみ
- 肌荒れ
適切な量の洗剤を使用することで、これらの問題を防ぎ、効果的な洗濯が可能になります。
正しい洗剤の入れ方

衣類に水が直接触れると、大きなダメージになります。
意外かもしれませんが、ドライクリーニングのほうがダメージは少ないのです。
水には強い洗浄力があり、それは同時に繊維のダメージとなり得ます。
具体的には、
- 色落ち
- 縮み
- 繊維の傷み
これらの問題を抑えるために洗剤を使用します。
洗剤には汚れを落とす効果だけでなく、水によるダメージから守る働きもあります。
縦型洗濯機の場合
- 洗濯槽に水を張る
- 洗剤を入れる
- 洗濯機を回す
- 泡立ってきたら衣類を入れる
洗剤と水をしっかり混ぜてから衣類を入れることで、効果的にダメージから守ることができます。
ドラム式洗濯機の場合
ドラム式洗濯機の場合は、事前に水と洗剤を1:1の割合で混ぜたものを洗剤ケースに入れると効果的です。
洗剤が均一に衣類に行き渡り、ダメージから守ってくれます。
適切な洗濯方法を実践することで、部屋干し臭を防止し、衣類の寿命を延ばすこともできます。
全自動から手動設定に

全自動モードから手動設定へ切り替えることで、より効果的な洗濯が可能になります。
具体的には、「洗い」と「脱水」の時間を、以下のように設定し直すと良いです。
縦型洗濯機の場合
- 洗い:8~10分
- すすぎ:水量多めで2回
- 脱水:3~5分
ドラム式洗濯機の場合
- 洗い:20分
- すすぎ:注水モードで20分
- 脱水:3分
ドラム式洗濯機は構造上、汚れが落ちにくい傾向があります。
最大水量に設定しても十分でない場合があるためです。
この欠点は縦型洗濯機よりも大幅に長い時間設定をすることで補うことができます。
部屋干し臭を防ぐための追加ポイント
効果的な洗濯方法に加えて、部屋干し臭を防ぐために以下の点にも注意しましょう。
- 通気性の良い場所で保管する
- 定期的に洗濯槽を清掃する
- お風呂の残り湯は使用しない
- 洗濯後は素早く乾かす
部屋干し臭の原因や対策については、こちらの記事で詳しく解説しています。
これらの点に気をつけることで、より効果的に部屋干し臭を防ぐことができます。
さいごに
今回は、部屋干し臭を防ぐための洗濯方法について紹介しました。
- 洗濯の流れ
- 実際には洗い→脱水→すすぎ→脱水→すすぎ→脱水の流れになっている
- 各段階の役割
「洗い」…繊維から汚れを浮かせる
「脱水」…浮いた汚れが繊維から離れる
「すすぎ」…水と共に洗い流される
- 洗濯には多めの水量を使う
- 全自動モードで洗濯をすると、水量が少なく設定されている
- 適切な水量
- 洗濯槽に衣類と水を入れ、軽く押さえたときにこぶし1個分(約10cm)の余裕ができるのが目安
- ドラム式洗濯機のすすぎは「注水」モードで
- 時短コースは使わない
- 表記されている洗剤量を守る
- パッケージに表記されている量を守る
- 正しい洗剤の入れ方
- 縦型洗濯機の場合
1.洗濯槽に水を張る
2.洗剤を入れる
3.洗濯機を回す
4.泡立ってきたら衣類を入れる - ドラム式洗濯機の場合
水と洗剤を1:1の割合で混ぜたものを洗剤ケースに入れる
- 縦型洗濯機の場合
- 全自動から手動設定に
- 「洗い」と「脱水」の時間を設定し直す
- 縦型洗濯機の場合
洗い:8~10分
すすぎ:水量多めで2回
脱水:3~5分 - ドラム式洗濯機の場合
洗い:20分
すすぎ:注水モードで20分
脱水:3分
- 部屋干し臭を防ぐための追加ポイント
- 通気性の良い場所で保管する
- 定期的に洗濯槽を清掃する
- お風呂の残り湯は使用しない
- 洗濯後は素早く乾かす
ちょっとした工夫で、あのイヤな部屋干し臭から解放されます。
ぜひ今日からこれらの方法を試して、快適な洗濯ライフを送ってください。
干し方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
これからもファッションに関わることをいろいろ紹介していきます。
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