- 普通のTシャツじゃ安っぽく見える、もっと高見えするTシャツが欲しい!
- 化学繊維だと肌荒れするから、コットン100%の高品質なTシャツを探している
そんな方にはシーアイランドコットンがおすすめです。
「たかがコットンでしょ、違いなんてあるの?」と思ってる方。
僕もそう思ってたのですが、高品質なウールやカシミヤと見間違えるほどきれいな質感でびっくりしました。
というわけで今回はシーアイランドコットンの特徴や、実際に触ってみた感想を紹介していきます。
シーアイランドコットンとは

シーアイランドコットンは、カリブ海などの限られた地域で栽培されている高品質なコットン。
日本では海島綿(かいとうめん)と呼んだりもします。
シーアイランドコットンの収穫量は、全体のコットンの1/100,000程度。
限られた気象条件かつ、害虫にも弱いため栽培が難しいようです。
希少性の高さから「幻のコットン」と呼ばれています。
そのため価格も一般的なコットンより高いです。
しかし、希少性だけで価格が高いわけではありません。
質感だったり機能性も優れているので価格が高くなりがち。
ここからより詳しく解説していきます。
シルクのような光沢

シーアイランドコットンは「シルクのような光沢」とも呼ばれます。
その理由は繊維が長いからです。
一般的に洋服のコットンで使用されている繊維の長さは25mm前後。
シーアイランドコットンはこれより長い、35mm以上と長く、超長綿に分類されています。
超長綿は肌触りがなめらかでシルクのような光沢感が特徴です。
また、シーアイランドコットンは繊維の表面に凹凸や毛羽が少なく、光を反射しやすいため、光沢が強くなります。
一般的なコットンでもガサついてる生地より、ツルッとしてる生地のほうが光沢があるのと同じです。
繊維1本1本も一般的なコットンより細いため、より強い光沢になります。
ニットとかも糸の太いローゲージより、細いハイゲージのほうが光沢がありますしね。
カシミヤの肌触り
シーアイランドコットンは「カシミヤの肌触り」とも呼ばれます。
1本あたりの繊維が長いため、糸にする際に少ない繊維本数で作ることができます。
また、繊維1本の天然撚りが多いので、糸にしやすいようです。
シーアイランドコットンは1インチあたりの撚り回数が、一般的なコットンより多い。
そうなるとやわらかい風合いで、なめらかな生地になります。
油脂分も多く含まれているため、独特のぬめり感があり、着心地も良いです。
快適な着心地

コットンは繊維の内部と外部で温度差ができると、内側の水分を吸い取って、外側に発散する性質があります。
夏は汗を一旦吸収し、内部の温度が外部より低くなる。
コットンの性質上、発散して熱が出ていき(気化熱)、涼しさや爽やかさを感じられます。
逆に冬は繊維の中心部が空洞で熱が伝わりにくいです。
そうなると内部の熱が逃げにくく、適度な湿度で暖かさが保たれます。
似たような原理だとGUのヒートパデットシリーズの中綿とかですね。
あれはコットンではなくポリエステルですが。
強度が高い
重たいものを引っ張るときに太い糸と細い糸とでは、太いほうが強度が強いですよね。
シーアイランドコットンの場合、通常のコットンより繊維が細いのにも関わらず、強度が高いようです。
また、通常と同じ太さの糸にしようとすると、繊維の数が多くなります。
同じ1本でも、10個束ねているのと、15個束ねているのでは後者のほうが強いですよね。
繊維が多いということは繊維同士の摩擦が大きくなるので、より高い強度になります。
価格が高い
光沢、肌触り、着心地、強度など、どれも一般的なコットンより優れています。
これらに希少性が相まって価格が高いのです。
安くても10,000円以上。
そこそこ良いブランドで買おうと思ったら、30,000円は見ておかないといけません。
実際に触ってみる


ちょうどシーアイランドコットンの古着を仕入れています。
今回はジョンスメドレーとアダムロペがコラボしているポロシャツ。
定価は30,000円くらいかな。
僕は生地に詳しいわけではないので、素人なりの感想を書いていきます。
光沢

「シルクのような光沢」というよりは、メリノウールのやさしい光沢と言った感じ。
着用感や毛羽のせいか、そう感じるのかもしれません。
ジョンスメドレーのシーアイランドコットンは何度か仕入れたことがありますが、どれも同じような印象です。
肌触り
確かになめらかで、ヌメッとしてる感じがわかります。
「カシミヤの肌触り」とは言えないですが、シルクよりのコットンと言った肌触り。
強度

糸が細いのに強く引っ張っても千切れそうな感じはありません。
特にリブの部分はかなりしっかりしています。
ただ、他の見頃部分は糸抜けしそう。
さいごに
今回はシーアイランドコットンについて解説しました。
- シーアイランドコットンとは
- カリブ海などの限られた地域で栽培されている、高品質な「幻のコットン」
- シルクのような光沢
- 繊維の表面に凹凸や毛羽が少なく、糸が細い
- カシミヤの肌触り
- やわらかい風合いで、なめらかな生地
- 快適な着心地
- 夏は高い吸湿性と発散性で涼しく、冬は保温性があり暖かい
- 強度が高い
- 繊維が細いのに強度が高い
- 価格が高い
- 高品質、希少性で価格が高い
- 実際に触ってみる
- 光沢
- メリノウールのようなやさしい光沢
- 肌触り
- シルクよりのコットンのような肌触り
- 強度
- 強く引っ張っても千切れそうな感じがしない
- 光沢
ぱっと見はハイゲージのメリノウールニットと区別がつかないです。
なんなら触ってもちょっと気づきにくい。
コットンでここまで風合いが出るのはすごいなあと感心します。
価格が高いのも納得です。
シーアイランドコットンと同じ、超長綿は他にも色々あります。
スーピマコットンはユニクロでも展開されているので、聞きなじみがある方もいるんじゃないかな。
その辺も今後解説していきます。
ちなみに今回紹介したポロシャツは現在販売中です。(売り切れ御免)
良ければ上部にある「お店」から見てみてください。
これからもファッションのことについていろいろ紹介していきます。
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