今回は僕がいつもしている靴磨きを紹介します。
シューキーパーを入れる
まずはシューキーパーを入れていきます。
こうすることで靴のシワが伸び、そこに溜まったホコリなどを取りやすくします。
馬毛ブラッシング
馬毛のブラシで砂やホコリなどを払っていきます。
豚毛でも良いですが馬毛のほうがしなやかさがあります。
固まってなかなか取れないようであれば豚毛を使うほうが良いです。
クリーナーで汚れ落とし
クリーナーで布に取って汚れや以前のクリームを落としていきます。
洗浄成分が中で分離してるので最初にしっかり振っておきます。
この工程をおろそかにしてしまうと磨いたときにきれいにならなかったり、ムラになったりします。
クリーム塗る
靴用のクリームを塗っていきます。
クリームを塗ることで革の保湿、補色、艶出しの効果があります。
塗る量は片足米粒2〜3粒くらい。
塗りすぎるとホコリが付きやすかったり、カビが生えやすかったりします。
指で塗る方もいますが、肌にあまりよくないのでできるだけペネトレイトブラシを使う方が良いです。
指で塗ることで体温でクリームが溶けて馴染みやすかったり、塗ったところがわかりやすくなったりします。
豚毛ブラッシング
豚毛ブラシで磨いていきます。
革は丈夫なので擦り切れるくらい、力強く磨いても問題ないです。
その方が艶もきれいに出やすい感じがします。
拭き上げ
布やグローブを使って余分なクリームを拭き上げていきます。
最初は布で乾拭きするほうが良いです。
軽く色が付くくらいなら問題ないですが、クリームがべったり付いてくるなら塗り過ぎです。
その判断ができるまでは布で拭き上げしましょう。
ここまでできれば十分
ここまでできていれば靴磨きはひとまず完了です。
大体お店の1000円くらいの靴磨きはこんな感じのことをしています。
とりあえずこの工程までしっかり靴磨きができていれば長く革靴を愛用できます。
ビジネスシューズではつまさきとかかとをピカピカに光らせる、鏡面磨きをすることがあります。
今回はそちらも紹介していきます。
ワックス乗せる
つまさきとかかとにワックスを乗せていきます。
「塗る」というよりは「乗せる」という表現が正しいと思います。
後に布で磨いて行くのですが、乗せたワックスを削っていくような感じでピカピカにしていくので。
人によったり、ワックスの硬さによって変わってきますが、大体3回前後くらいワックスを乗せます。
片足やったら反対の方をやるようにして、少し乾かす時間を作ってあげます。
鏡面磨き
布をしっかり指に巻き付けて鏡面磨きしていきます。
巻き付けた指先に数滴の水とワックスをチョンと取ります。
ワックスを乗せた部分に小さな円を描く感じでクルクルして表面をなだらかにしていきます。
このとき力を入れずに当てるだけ。
力をいれて磨いてしまうとせっかく乗せてワックスが剥がれてしまいます。
ある程度やったら反対側を布面をきれいなとこに切り替えて同じようにやっていきます。
これを3回くらいやっていきます。
水研ぎ
最後に水研ぎをします。
布をしっかり指に巻き付けて先ほどと同じような感じで水のみ付けます。
縦か横かどちらでも良いですが、どちらか1方向に真っ直ぐ研ぐように。
これは1回だけやっていきます。
映り込むほどピカピカに

これで映り込むほどピカピカな革靴に。
と言いたいとこですが、おそらく最初はここまで磨けないと思います。
少し光沢感があるなくらいにしかならないかと。
ワックスの乗せ方だったり、鏡面磨きの力加減や水加減など。
いろいろな要因がうまくマッチしないと鏡のような光沢はでません。
それに革質によってもやりやすさが変わってきます。
練習あるのみですので何度も磨いて慣れていきましょう。
他にもきれいにするコツ
今回以外の作業でもう少しきれいにする方法があります。
コバ染め
ソールの外側部分、コバの部分を染めることでより美しく魅せることができます。
やることはコバをヤスリがけしてコバインクという専用の液があるのでそれを塗る。
そうすることで新品のような光沢感が出ます。
山羊毛ブラッシング
山羊毛でブラッシングすることできれいになると言われています。
山羊毛は馬毛や豚毛より柔らかいのが特徴です。
鏡面磨きをした後、水研ぎ前に全体をブラッシングします。
そうすることでワックスが全体に馴染んできれいになるとか。
正直使ってもあんまり変わらないです。
個人的にもほとんど使うことがないです。
靴ひもを新しいものに
意外と見落としがちな靴ひも。
そんな印象的なものではないですが、変えてみるとそれだけでもきれいに見えることがあります。
高いものではないので長く履いてる靴は交換することもおすすめします。
さいごに
今回は僕がいつもしている靴磨きを紹介しました。
僕のお店では靴磨きをしている靴を販売しています。
なので届いてからすぐに着用できます。
一部商品はそのまま販売していることもありますが、中古の革靴はほどんど磨いて出品しています。
ハイブランドからニッチなブランドまでさまざまな靴を販売してますので良ければのぞいてみてください。
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